時々書く

備忘録みたいな感じです…

徒歩旅行2019の記録

中3の春休み、初めて札幌~小樽の徒歩での制覇になんとなく挑戦し、足がボロボロになって家に帰りついたときは、15歳にもなって安心感から泣きました。その時は運動部の友達もついてきていたけど、彼も同じくらいボロボロ。

高2の春休み、泣いてたくせに同じ区間を同じ友人とリベンジ。この時は下調べや準備や対策をしていった結果、前回の涙が嘘であるかのように余裕でたどり着いてしまいました。これは友人も同じだったようで、二人して拍子抜け。僕に至っては家に帰った後合唱のコンサートを見に行く余裕すらありました。

大学1年生の春休み、せっかく本州に出てきたのだから多少距離を延ばそうということで、神戸~和歌山の徒歩での制覇に2泊3日で挑戦。初めて県境を自分の足で跨いで、歩道のない国道で前から迫ってくるトラックの恐怖にビクビクしながらも無事に達成。

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そして今年、懲りずにまた挑戦です。

今回は大阪~名古屋の間。神戸から大阪は前回もう歩いてしまった上にそこで一日使っちゃうことになる距離なので今回は省略。

実は前回までの徒歩旅行に関してはこうして文章に残した記録をつけたりしてなかったのですが、今回に関しては非常に印象に残る風景、出来事がたくさんあったので自分のためにも残しておこうと思います。また、ついでに今までの経験からの反省なども少し書いておこうかな。

 

一日目 (大阪府大阪市京都府宇治市

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初日は朝6時45分ごろに大阪駅から出発。

正直、この日はそこまで印象に残ることは無かった…途中にひらパーが見えたくらい?(笑)

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奥に少しだけ見えるひらパー

4回目ともなると万全の状態からの37キロもそこまで辛くはなくなってくるもので、まだまだこれからという感じでした。

ちなみに歩きながら調べたところ、この日泊まった地域は京都府でもかなり治安が悪いなどと書かれており…前回大阪で泊まったホテルも幽霊が出るとか殺人があったとかいう情報があったけども、一日目はちょっと怖い所に泊まってしまうジンクス(?)でもあるのかな…

とはいえ特に何もなく無事にこの日は終了。ネットカフェに泊まってソフトクリーム食べました。

二日目(~滋賀県野洲市

この日は朝5時45分ごろ出発。京都はなかなか道が入り組んでいて、しばらくマップをじっと見ながら歩いていました。途中京アニショップを通過したけれど、後から調べてみると本社もここに入っているとのこと。かなり有名なスタジオだからもっと大きいと思っていたけども、こんな小さいとは。

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京都アニメーション本社。一階にショップも入っている。

そしてしばらく歩き、朝10時ごろには滋賀県大津市に突入。国道沿いはほとんどだれも歩いていなかったので、歌いながら歩きました。

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滋賀県突入

この日印象に残ったことは、やはり琵琶湖の大きさ。

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写ってる範囲多分これくらい

ホントに端っこを通ったから向こう岸が見えている写真を撮れたけど、それでもこの大きさ。でっかい。

その後は、橋を渡った先にあったイオンモール草津で長い休憩をとって、再開。途中「平成33年 百周年記念」みたいな垂れ幕を下げてある高校があって、「あっ、書いちゃったんだな…」って思いました。あれどうするんだろう。ともかく、順調に進んで夕方には目的地のホテルに到着。

 

三日目(~滋賀県米原市

この日は濃い一日でしたね~。

朝の5時ちょっと前に出発したため、外はまだまだ真っ暗。歩きながら朝焼けでだんだん色が変わっていく空が見えて、めちゃめちゃきれいでした。

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写真の通りしばらく畑が広がる場所が続いたので、さえぎるものが無くてよく見えました。ただその代わり街灯などの明かりもほとんどなくてかなり暗かった上に、人もほぼ歩いていません。こういうだだっ広くて真っ暗な場所に一人でいると、怖い、というよりも何故かなんとなく不安になってくるんです。ついでに静かだと大きな音には敏感になるので、トラックも不安をより増長してくるという状況。非常に居心地が悪かったけれど、途中で「人いないならラジオ聴きながら歩けばいいんだ」と気づいてradikoを点けたのでした。Bluetoothでは電池がもたないからイヤホンは家に置いてきていたもんで…

その後は街もだんだん明るくなってきて元気に進んでいたけども、ルートの調べが甘くてちょっと歩いて通るには危ない道が出現。仕方なく近くにあった駅に行ってルートを練り直す事態に。結果最初から40キロあったその日の道のりが43キロに増加。正直この時まだ朝の9時台だったのにやる気なくしたよ。

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途中に見えたロッテのでっかい工場

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飛び出し坊や安土町バージョン。滋賀県の会社が作っているらしい。

若干モチベーションを落としながら歩いていると、豊郷町という場所に突入。ここで『けいおん!』のグッズやポスターで派手に飾った文具店のような場所を通過しました。あまりに突然だったのでびっくりしたけれど、とりあえずスルー。でもその先でも『けいおん!』のキャラクターのお誕生日イベントのポスターなどをいくつか発見。

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キャラクターの誕生日イベントのポスター

休憩しながら調べていると、大体予想はついていたけれど所謂アニメの聖地で、主人公たちが劇中で通う高校のモデルになった(と言われている)校舎が町内にあるというのです。そして場所を調べてみると…休憩していた場所の文字通り目の前。迷わず入った()

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豊郷小学校旧校舎群

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アニメではこんな感じ

児童相談所等も併設されていたと思いますが、無料で公開されており誰でも見学することができます。先ほど述べたイベントなどもここを借りて行っているとのこと。

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本当にアニメで見た通りの場所で楽しかったです。僕がギターを始めたきっかけは最終的には山崎まさよしなのですが、そこに行きつくまでにかなり紆余曲折があり、根本的なきっかけはアニメ『けいおん!』だったりするので僕にとってかなり思い出深い作品。これ見てなかったら意外と趣味は違うものになっていたかも。

旧校舎の一部、昔は図書館だった場所を使っている観光案内所は、もはや『けいおん!』グッズ博物館の様相を呈しておりました…

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他にも2階までグッズやパネルの展示がありました。しかもこれらのグッズはすべてファンから寄贈されたものだそうで、この作品の影響の大きさがうかがい知れます。

観光案内所ではグッズの販売もしており、お土産にちょっとしたものも購入。スタッフの人にお話を聞くこともでき、校舎がどのような経緯で作られたのか、なぜ校舎内にウサギと亀のオブジェがあるのか等、色々面白い話を聞くことができました。アニメ抜きにしても面白い場所だったなぁ。実は先ほどのルート変更をした結果ここを偶然通ることになったので、遠回りにはなったけど個人的にかなりプラスな出来事。楽しくてここで一時間くらい消費…。

その後は近く(といっても2㎞先)にあった丸亀製麺でうどんをチャージした後、残りの15キロほどを歩き始めました。途中ひこにゃんで有名な彦根市を通過したけど、彦根城を観光する余裕はちょっと無かった…

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ひこにゃーん!

米原駅まであと4~5キロというところがなかなか歩くには怖い道でした。トラックってなかなかスピード落としてくれないので…徒歩旅行をやると歩道のない道がたくさんあることがわかります。国道もすべてが舗装された道では無いみたいですね。

とまれ、18時ごろには米原駅のホテルに到着。今まで一日で40キロ以上を歩いたことはなかった上、この時点で和歌山旅行で歩いた距離は超えていたので不安だったけど、無事終えられたことで大分自信になりました。

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悪の組織のアジトのごとく(失礼)そびえたつフジテック本社とヤンマーの研究所。

四日目(休息日)

この日は岐阜県まで…歩く予定だったのですが生憎の雨。予報は今回の旅行の開始時点で出ていたので色々思い悩んでいましたが、慣れない道を歩く上、当然歩道のない場所もあるので天気がいい日に行った方がいいだろうという考えに至り、結果この日は一日休むことに。後々考えると、体調などの面でもこの選択は正解だったかも。

じゃあ何をしようかという話。米原駅、こう言っちゃ申し訳ないけど、本当に何もないんですよね。新幹線も止まるので駅自体は割と大きいのだけど、駅前には僕の泊まったホテルとスーパー、ちょっと離れたところにコンビニがあるだけ。図書館や書店があればそこで時間を潰すこともできたけど、見当たらない。そもそもそのスーパーも米原市にたった一個あるスーパーらしく、業績不振で2018年2月に閉店する予定だったのを、住民、更には市からの強い希望で食品売り場だけを残して営業を続ける形にしたものらしいので、結構大きい建物なのに食べ物とちょっとしたお土産しか売ってない。なんか米原市の現状を見せつけられている感じがしたよ…

ネットカフェがあればそちらに宿泊場所を移すこともできたけど、そんなものあるはずもないのでホテルにもう一泊して、ずっとゴロゴロしていました。本当に何もしてなかったな…。

五日目(~岐阜県大垣市

一日ゴロゴロしていたことですっかり回復し、この日は朝7時少し前に出発。先述の様子からしばらくコンビニにめぐり逢えそうも無かったので、朝食はホテルで済ませました。あんまりおいしくなかったです()

この日もなかなか濃い一日で、まず最初に野生の猿を発見。都会生まれ都会育ちの僕はそんなもの見たことが無かったのでびっくり。途中、小学生の通学路で交通整理をしている方に聞いたところ、珍しくない光景だそうな。結構人通りある場所だったけど、おさるさんはお構いなしの模様。

その方に自分の目的を伝えると、中山道を通っていくといいというアドバイスをいただいたので、それに従ってその日は途中まで主に中山道を歩くことに。少し遠回りにはなったけど車もほとんど通らない安全な道だった上、途中途中に昔何があった場所なのかという情報が記された立て看板が多くあり、コレクション感覚で楽しく歩けました。調べてみると、旧街道ウォークみたいな旅をやっている人もいるみたいですね。

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こういうのがぽつぽつと立てられていた。

特に印象に残ったのが、醒ヶ井という場所。昔は中山道を通る人々に向けて宿があった場所だそうだけど、小さな川が静かに流れていて、少し昔の風景に迷い込んだような風情のある場所でした。特別何かあるというわけでもないのだけど、歩いていて結構気持ちが良かったなぁ。

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昔の姿のまま残っている建物なのだそうな

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また春ごろには梅花藻というのが咲くらしく、それもなかなかきれいだそう。小さいけどもう一度訪れてみたい場所になりました。

またしばらく歩くと、ついに滋賀県を抜けて岐阜県関ケ原町に突入。ついに県境だけではなく地方も跨ぐ…。

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グッバイ近畿地方

この関ケ原町は文字通り関ヶ原の戦いがあった場所で、やはりそれを売りにしている様子でしたね。歴史にかかわる場所にたくさんの立て看板があり、また松尾芭蕉奥の細道の一部でもあったようで、途中それに関する石碑もありました。

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こんなふうに色々と写真を撮りながら歩いていると、後ろから親子が。子供が僕を見て「あの人何してるの~?」とお母さんに聞く。それに「お散歩だよ~」と返すお母さん。半分当たってるよ() ちょっとしたきっかけで、そのお母さんとも軽くお話して応援の言葉をいただけました。ついでに「物好き~!」という感想もいただきました。誉め言葉として受け取っておきます()

さて、そんな調子で歩きながら、次は途中にあった関ケ原の小さな資料館のような場所で休憩。写真はNGでしたが、特別展示がなかなか面白かったです。関ケ原は味の境目らしく、例えばお雑煮に丸餅を使うか角餅を使うかというのは大体関ケ原を境に分かれるそう。じゃあ関ケ原町内はどうなっているかというと、それぞれ大体半々になるとか。日清のカップうどん「どん兵衛」も関ケ原町でつゆの味を変えて販売しているそうな。一つ賢くなったね!

その先はひたすら歩き、垂井町へ。ここまでくれば名古屋まで残りの道は舗装された場所ばかりなので、困難な場所はある程度抜けたことになります。少し安心。

順調に進んで夕方に無事大垣市に突入。この日は大学の知り合いで岐阜県出身の方にあらかじめ「五平餅」というのがおいしいと聞いていたので、そのお店を探して少し寄り道。本場は大垣市から離れた地域らしくあまりお店は無かったけれど、一店舗だけ発見したので迷わず入りました。

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180円なり

オイシイ。味はなんというか、ありそうなんだけど意外とない感じの味と言いますか…食べやすいけど特徴ある味だった気がします。気に入ったので、別の地域の味も食べてみたいなぁ。

またこのお店の方が親切で、僕のおしゃべりに長く付き合っていただきました。今回の旅行と全然関係ないこともたくさん喋りました。興が乗っちゃうと長いんです、僕の話…。ついでに糖分としてハイチュウもいただきました。至れり尽くせり。次に大垣市に立ち寄ることがあれば、また食べに行こう…。

さらに、ここもまた結構話題を呼んだ漫画・アニメ『聲の形』の舞台のモデルとなった街。作品では架空の地名となっていますが、特徴的な場所は大垣市そのもの。豊郷町ほどではないものの、数枚写真を撮りました。

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これについては、大垣市観光協会がガイドを作っているので見つけやすいです。

www.ogakikanko.jp

また、もう一つ松尾芭蕉奥の細道の終着点であったことを観光の売りにしているようで、石碑や像を見かけましたし、また記念館もあるようです。

こうした寄り道を経て、夕方6時ごろにホテルに到着。ここで謎の引き運を発揮。

この日泊まったのはアパホテルだったのですが、毎日50人の宿泊代金を全額返金するキャンペーンを行っていました。なんと、それに偶然当選していた。完全に不意を突かれて、疲れていたのでスタッフが求めていたであろうリアクションはとれずに大分薄い反応を返した覚えがあるけど、正直かなりびっくりしました。恐らく全国から50人だから、確率はそんなに高くないはず。今年の運は全部使い切ったかもしれない()

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それは僕のことです

 六日目(~愛知県名古屋市

いよいよ最終日。気分的には大分元気…だけどピンチ。前日から薄々感じてはいたものの、足首がかなり痛い(腱鞘炎?)。湿布などでなるべくケアはしていたつもりだったけれど、最終日にはやはり避けられなかった…。しかし残り36キロ、ここで諦めてしまうのはもったいないし居心地もよくない。這ってでも名古屋についてやろうということで、意識して足を前に前に進めるようにしました。

そんなこんなで頑張っていると、謎の建造物を発見。

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なんじゃこりゃ

もう少し歩いてみると、パナソニックの建物であることがわかります。

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でっけぇ~

調べてみるとソーラーアークという建物の模様。見て分かる通り、ソーラーパネルがぎっしりと敷き詰めてあります。元々は三洋電機が作ったものらしく、大量の不良品のソーラーパネルを出してしまった際にその失敗を忘れないために作った、いわば負の遺産のようなものだそう。最終的に三洋電機パナソニックに吸収され、それに伴って元々は三洋電機のロゴがかかっていたところをパナソニックのものに変更して今に至るという感じ。前は建物内に入ることができたそうだけど、近年は個人では立ち入れないとのこと。残念。

かなり巨大な建造物の上、向かいでは新幹線が通過するため、乗客たちはこの建物が結構印象に残るらしいです。いやいやホントに大きいので実際に見たら迫力に圧倒されること間違いなし。

このソーラーアークを通過し、更に何本か河を超えると愛知県一宮市に突入。

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ついに愛知県!…というところで足の痛みがピークに達しました。これは本当に痛かった。一番不安になった瞬間だったかも。まだ半分以上残っていたし…でも歩く。スピードは落ちていたけど、休憩の頻度を増やして無理をしないように歩きました。

しかしここからがなかなかの地獄。基本的に東海道新幹線の線路の脇の道を歩いていくことになるのだけど、この日はとても天気が良く、また建物の背が低かったので常に直射日光を顔面に浴び続けるという状態。いくら3月の頭とはいっても、それだと暑いし顔が痛い。ついでに右足も痛い。何か面白いものがあるかと言えば、民家と畑しか広がっていない。これは正直応えた…。

そうしてしばらく歩いていましたが、さすがに昼ご飯もまだ食べていなかったし疲れたので、ルートをそれたところにあったセブンイレブンへ。軽く食べた後、再び歩き始めます。するとあら不思議、右足があんまり痛くない。それまでよりは明らかにドンドン歩ける。逆にこれって大丈夫なのだろうか?と思いつつも、とりあえずはこれ幸いと少しだけペースを上げて歩を進めることにしました。

そうして歩いているうちにようやく少し街らしい場所があり、また少し歩くと清洲市に入りました。

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橋の先に見える清洲城。この橋渡るのは結構楽しかった。

ここまでくればあと6キロほど。しかし軽くしか食べてなかったのでどこかで腰を落ち着けて食べようということで、通りかかった牛丼屋へ。そこでトイレを済ませて手を洗う時に鏡を見ると、自分の顔が信じられないくらい真っ赤になっていました。夏ならまだしも、春先にする日焼けの仕方では無かったな…。

この頃には足の痛みが若干復活していたものの、もう急がなくても夕方にはつけそうな距離だったので無理しないペースで移動。

そして…

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やったぞおおおおおおおお。

ということで、総歩行距離おそらく186キロほどの大阪~名古屋の徒歩旅行、無事達成!長かった。

この後、記念に味噌カツを食べようとお店を探したけれど、人の多さにつかれてデパートのお弁当を買ってホテルで食べることに。流石大都会NAGOYA。

次の日は観光して帰ったのだけど、写真をあまり撮っていなくて味気ないものになりそうなので割愛。味噌煮込みうどんおいしかったです。

旅行を終えて

計画当初は本当に行けるのか結構不安だったけど、今回もなんとか無事に達成することができてうれしいです。この手の旅行を今後も続けるのかどうかは、今回の達成感がかなり大きかったので正直分からないですね。でも今まで行った徒歩旅行の経験も含めて、成功できた理由と思われることを備忘録として書いておくことにします。

1.気の持ちよう

いきなりふわっとしてるけど、正直根性というか気持ちが折れないことが一番大事なことな気がします。無理のし過ぎもよくないんだけど、やはり3,40キロくらい歩くつもりでスタートしていると、10キロくらいは結構いつの間にか歩いているものだったりするんです。だから気持ちをしっかり持って、少し自分を鼓舞するような感じで歩くとよいです。

2.靴ひもをしっかり結んだ

これが地味に大事。個人的に長距離旅行の際に何より辛い痛みはマメが出来たときの痛みだと思います。一回目の小樽では筋肉痛や足の重たさもそうなのだけど、マメの刺すような痛みが一歩ごとに襲ってくるのが何より嫌だった記憶が…。筋肉痛や足の重たさは意外と努力でなんとかなるけど、マメの痛みはじわじわ心を削ってくる感じ…。ということで、マメを防ぐために靴ひもをしっかり結びます。

マメが出来る原因は皮膚に摩擦がかかること。テニスで手にマメが出来たりする話はよく聞くけれど、ラケットを振るたびに手とグリップの部分がこすれているからだと思います。つまり、この摩擦を最小限にすることがマメを防ぐために一番重要。歩いていても脱げないけど、ひもを結んだ状態でも履いたり脱いだりできる程度のゆるさにしている人もいると思いますが、これで長距離を歩くと、一歩ごとに靴の中敷きと自分の足との間に隙間ができて、着地する度に小さな摩擦が起きてしまうんですね。結果、いつの間にかマメが出来てしまう訳です。だからひもを少しきつめくらいに毎回結びなおし、できるだけ足の裏と中敷きの間に空間ができないようにするのが経験上最大のマメ対策のような気がします。実際今回もこれを意識した結果、マメの痛みに悩まされることは一日も無かったです(結構大きいのが左足の小指に、また最終日付近でひとつ左足の裏にできたけど、歩いていて影響が出るものでは無かった。)。またマメ以外の面でも、こうしておいた方が足への負担が減っているような気もする。オススメ。

僕も普段はゆるくして履いてますけどね。

3.いっぱい食べた

いや普段からいっぱい食べてますけども…。

いくら「歩く」という軽い動作でも、一日10時間くらい続けていると結構カロリーを使うもの。ついでに体重が重いと尚更。僕ですね()

だからちょっと意識してオーバーカロリー気味に食べてました。朝から牛丼の大盛頼んだり、休憩のたびにチョコレートひとかけ食べたり…それでも昼にはお腹が空くんだけど。

道中都合よくコンビニが無い場所で正午を迎えることもあるので、朝を結構食べて、糖分補給できるものを携行していると気持ち的に楽。今回、途中エネルギー切れをちょっと感じた瞬間もあったので、食べるの大事です。

4.ペースを落とさないようにした

自分は大体1時間に大体5キロほど進むペースで歩いていたけれど、朝の体力がある内にこのペースをある程度意識して作るのが大事。途中このペースをオーバーした場合は戻すようにしていました。

もちろん、無理をしてはいけません。最終日に右足を痛めたときは歩こうとしても思うようにスピードが出せなくて、ペースが落ちるのは避けられませんでした。でもこれは自然発生的なもの。個人的にですが、「ちょっと疲れたから」「ちょっと足が重たいから」といってペースを守れるのに「意識的に」スピードを落としてしまうと、景色の流れが遅くなって精神的にも辛いし、恐らく歩き方も自然なものから気づかないうちに変えてしまうことになるので、逆に負担が大きくなるような気がします。ペースを守れるうちは多少疲れてもペースを守る。ペースが「落ちる」のに任せるのはいいとしても自分から「落とす」のは避けるべきなんじゃないかと思います。

5.足をしっかり休めた

まあ当然だけれど、一日が終わったらある程度ストレッチして、多少ふくらはぎをもんだり足首回したりしていました。加えて、これはどのくらい効果があったのかわからないけど、安心材料的な意味でも湿布は貼っていました。20枚持って行ったけど、途中足りなくて買い足して、結果30枚消費…。

6.面白いものが結構あった

これは今回が一番感じましたが、周りをよく見ながら歩くと面白そうな場所、光景に結構出くわします。前回の和歌山はひたすら目的地を目指す感じだったけど、今回は道中でも観光らしいことできて楽しかったですね。余裕をもって朝早く出たからそういうものを楽しめた部分はあると思うから、6時くらいの出発がやっぱりいいのかもしれない。

 

大体こんなところです。あと日焼け止めは塗りましょう…

そして次回やるとしたら、距離は多少短くてもいいから出来れば誰かと一緒に行きたいです。安心感も大きいだろうし、余裕をもって挑めそう。正直言って普段一人で行動するのに苦は無くても、これだけ歩いてるとちょっと話し相手が欲しい瞬間もあるんですわ…。こんなことに付き合ってくれる知人を見つけるのがまずすごく難しいけど、多分またどっか歩いて行くことはあるでしょう…。終わりっ!